【Aさん】乳がん(女性/当時30歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2015年5月の2週間です。金額は約7万円でした。入院して退院した後も数日間休んでいた間の分を受給しました。10日入院し退院後4日休みました。入院している時は、高額療養費も利用しました。傷病手当は当時あまりよく知らず同僚に言われて調べてから、申請した記憶があります。
【受給後の状況】
長い期間休んでいたわけではなかったので、復職後も勤務しながら通院していました。当時有給もあまり無かったことから手当ては大変助かりました。ただ、手当もそこまで高くはないので生活は医療費もかかるしキツかったです。逆に仕事も休めず大変でした。
【デメリット・困ったこと】
職場の総務とのやりとりや、組合保険への連絡、病院に書いてもらう書類などとにかくめんどくさいことが多い上に、相手側特に会社とかとのやり取りは、気まずい感じもあったりで肩身が狭い思いをしました。また、そういう手当があるという事を知らない人も多いのでもっと周知してほしいと思った。
【アドバイス】
傷病手当とは何かをまず調べておくべきです。何日以上休んだらなど、決まりもあるのでキチンと知っておくべきです。また、手当自体を知らない人が多い為、周りの人から教えてあげて欲しいです。手当を受ける際にはめんどくさい事も多いけれど、受ける権利があるものなので、きちんと貰って欲しい。
【Bさん】うつ病・適応障害(男性/当時52歳/協会けんぽ)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2021年3月10日〜2021年6月30日の3ヶ月弱です。金額は総額約20万円で、1か月あたり65,000円ほどでした。休職になるまで2回診断書を職場に提出しました。医療費はうつ病が原因なので、非課税ということもあって精神科は0円でした。通院感覚は2週に1回。援助の制度はコロナによる精神不安定でしたが、コロナが理由とならず生活援助は一切もらえませんでした。なので、家族の仕送りとカードローンでしのぎました。
【受給後の状況】
大きな原因だったTVを見ることをやめ生活が乱れてもいいから、ゆとりを重視して、適応障害の症状をなくすようにしました。うつに関しては元々コントロールできていたので、錯乱などの症状がなくなったところで復帰を決めました。復帰後は単に距離を取るようにし、余計な気をつかわないようにしました。
【デメリット・困ったこと】
やっぱり一番は経済的問題でした。常勤職員でなかったし時短労働だったので、手当をもらっても生活できる額じゃなかったこと。あと、休職してることは家族に秘密にしました。そのためほとんどの経費を借入に頼ったのでカードローンの借金が残っていまだ返済がつづいてることです。
【アドバイス】
だいたい1回に支給される額は基本給の7割くらいを目安と思ってください。また会社や保険にもよりますが、毎回自分と職場と主治医に書いてもらうページがあります。申請まで手間と時間がかかり支払われるまでタイムラグがあるので、通院の場合はその間の生活費をどうするか考えたほうがいいと思います。
【Cさん】適応障害(女性/当時25歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2016年10月〜2017年5月の8ヶ月間です。金額は月12万円ほどでした。仕事でのストレスが原因で睡眠障害や蕁麻疹、イライラや憂鬱が日に日にひどくなり通院治療しました。通院頻度は月に1〜2回で、1回の通院で薬代と合わせて2,500円程度でした。勤務先との連絡は、診断書を手渡しする際に、他部署の人事の方と面談を実施していました。
【受給後の状況】
復職するつもりで休職をして、3ヶ月休職してから出勤しようとしたのですが、復職予定日の朝に蕁麻疹が再び出るようになり出勤できませんでした。再度休職することになり、体調面で同じ職場で働くことは困難だと判断して退職しました。
【デメリット・困ったこと】
精神的な病気でいつ回復するかわからなかったのですが、傷病手当金は最長1年半までの決まりなので、期間内に体調が回復しなかったときの金銭面が不安でした。また、発病してからどのような手続きで、会社の誰に傷病手当金の詳細を聞けばいいのかわかりませんでした。
【アドバイス】
もし傷病手当金を受給して、復職できずにそのまま退職することになった場合、失業保険と傷病手当金のダブル受給はできないです。退職後も1年半の残りの期間があれば傷病手当金の受給はできます。回復した旨の診断書がハローワークに受理され、自身が働ける状況であることを証明できれば失業保険に切り替えられます。
【Dさん】肋骨骨折(男性/当時27歳/協会けんぽ)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2019年6月13日〜2019年8月10日の2ヶ月弱です。金額は総額186,000円でした。私の症状は高所からの転落により肋骨を骨折してしまいました。コロナ禍ということもあり、医療機関は忙しく通常なら入院とのことでしたが自宅療養となりました。会社には負傷したことを連絡しましたがとりあえず完治するまでは気にせずゆっくり休むように指示がありました。
【受給後の状況】
職場復帰後は無理なくこなせる業務から徐々にこなしていきました。私の場合、常に車かバイクのどちらかに乗る仕事場でしたので通常業務に戻るまではかなりの時間がかかりました。幸い職場は暖かく復帰後向かい入れてくれた為良かったと感じます。
【デメリット・困ったこと】
当時、傷病手当金についての知識が全くなく、そもそも傷病手当金の存在を知りませんでした。職場の総務課長が傷病手当金について教えてくださり、その後の申請手続きなども全面的にサポートしてくれた為申請することができました。
【アドバイス】
これから傷病手当金の制度を利用する方たちについては、そもそも傷病手当金の制度があるということを知っていること、また申請については私の場合は総務課長が書類の記入方法や必要書類についてかなりサポートしてくれましたが自分自身で調べることは必要かと感じます。
【Eさん】右足首打撲(女性/当時21歳/協会けんぽ)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2015年11月14日〜2015年12月31日までの約1ヶ月半です。金額は総額15万ほど円でした。交通事故にあい足首や首、などを痛め働けなくなりました。2週間に一回は大きな病院へ通院し、後は整骨院にほぼ毎日通いました。勤務先とは密に連絡を取り合い、完全に歩けるようになるまでは休ませてもらいました。
【受給後の状況】
復帰後は今まで通りの仕事内容で受け入れてもらいました。邪険にされる事もなく、むしろ皆さん心配していただきありがたかったです。手続きの方法も事細かに教えてくださり、働かなかった期間もお金の心配をする事なく治療に専念し、休むことが出来ました。
【デメリット・困ったこと】
手続きが多く、書かないといけない書類も多かったので大変でした。詳しく教えてもらっても覚えられなかったり間違う事もあったので、その度に書き直したり聞きに行ったりしなければならず、大変でした。あとは、傷病手当を利用したいですと言うのに勇気が入りました。
【アドバイス】
私自身、傷病手当金の存在を事故に遭って教えてもらうまで知りませんでした。事故にあってから色々と調べて利用したので頭がついていけずに大変でした。いつ利用するか分からないので、前もってどういうものなのか、申請方法など調べておいた方がいいと思います。
【Fさん】新型コロナウイルス感染症(女性/当時25歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2021年8月18日〜2021年8月27日の10日間です。金額は総額55,440円でした。新型コロナウイルスがピークの時で、特に思い当たる節もなく急に高熱が出ました。40度以上の熱が出て動くことができず、病院に連絡すると救急車呼びなさいとのことだったので救急車を呼び病院へ連れて行ってもらいました。コロナと診断が降りる前に点滴などをしてもらったため料金がかかり、5,000円程度でした。
【受給後の状況】
フル在宅のお仕事をしているため、本来であればコロナで自宅療養中もお仕事できたのですが、高熱が何日も続き体がしんどすぎたため10日間お休みしました。休み明けはパソコンを見るのもつらく、常にフラフラし吐き気があったためお仕事はゆっくりさせていただいていました。
【デメリット・困ったこと】
傷病手当の書類がわかりづらく、また、病院の先生のサインも必要だったため手間がかかったなと感じました。あとは、単純に普通に働くよりも、もちろん給料が低くなるため時給で働いている派遣社員の私は困りました。
【アドバイス】
常識だとは思いますが、休んでから最初の3日間は傷病手当金がでないこと、普段からいつ病気になってもいいように貯金や保険に入っておくのが大事だと思いました。ただ、病気になって休んでもお給料が出るため、無理して働いて体を壊すよりも、少し休んで短期間で復帰できる方がいいと思いました。
【Gさん】うつ病(男性/当時34歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2020年5月~2021年6月の1年1ヶ月です。金額は月14万円ほどでした。うつ病での通院がほとんどです。入院はなかったものの、はじめのうちは、月2回の通院していました。勤務先からは連絡が来てもでなかったりしてました。職場の回りの人が協力してくれて、勤務先への連絡はほとんどしてません。
【受給後の状況】
傷病手当て金の最大の期間を利用使用とも考えてた時期もありました。しかし、病院へ通院しているうちに自分への価値観が変化してきました。どうしたらいいのかわからない時期もありましたけど、退職という道を選びました。
【デメリット・困ったこと】
うつ病での傷病手当金のメリットは会社かに行かなくても、給料がもらえることです。満額ではありませんが、病院代や通院代に全然少なくなります。デメリットとしては、会社に報告してくてって、言われたりする事があります。
【アドバイス】
傷病手当金をもらう為には家族からの理解も必要と思いますね。私は会社で、のいじめみたいなのを何人かにしてるという事はありますね。その様な人達は、わかっていても、冷たくあしらうだろーなって感じですね。
【Hさん】うつ病(女性/当時36歳/協会けんぽ)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2021年7月から2021年12月現在受給中です。金額は月15万円ほどです。コロナで、仕事が忙しくなりました。その頃から朝起きれなくなったり頭痛がひどくなったりして、朝から仕事に行くことが難しくなってきていました。それでも5ヶ月くらいは、どうにか頑張りましたが、心のバランスが保てなくなり、体調もどんどん悪くなってきたので休職することにしました。
【受給後の状況】
現在も受給中です。仕事ばかりしてきたので、最初は休み方が全くわからず、ストレスから過食になり体重が20キロ増えました。休職していますが、職場からは頻繁に連絡があり、上司からの電話は長時間に及ぶものもあり、休んでいても休んでいる気がしないです。退職を考えています。
【デメリット・困ったこと】
休職していても、社会保険料は働いていたときと同額ひかれますので、金銭的にきついです。毎回、職場に社会保険料を振込か支払いに行かなくてはなりません。それも、ストレスです。あと、傷病手当金の申請書を人事に送るのもストレスがあります。
【アドバイス】
あまり休んでいるときに、今後のことなどを聞いたりしないでほしい。それだけで、ストレスになります。あとは、金銭的に収入が減るということです。支給額は給与の約3分の2になります。 あとは、自分の有給休暇の計算などもしました。休職期間に有給休暇の付与があったので、付与されるように計算して休みました。
【Iさん】糖尿病性網膜症(男性/当時48歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2021年3月14日~4月14日の1ヶ月間です。金額は8万円ほどです。両目が見えない状態になったが、片目を手術した段階で「コロナの関係で今入院は難しい」と言われ、術後帰宅。2日後に状態が悪化してまた見えなくなり再度手術、1週間入院。その後もう片方を手術して1週間入院。その後1週間ごと程度の通院を1か月。治療費は手術・入院で45万強。高額医療費の還付は申請した。
【受給後の状況】
術後、遠近のピントの合う距離範囲が一気に狭くなった。目が見えなくなって入院することを親に電話で報告したら「お前独り身なのにそんなことでは不安すぎる、帰ってこい」と泣かれた。注意力の必要な仕事だったので、目に不安があると周囲の信頼を得られないと考え、退職。現在は実家に帰り親元でニート。
【デメリット・困ったこと】
必要な時にタイムリーに支給されるわけではない。何とか出費の嵐をやり過ごしてしばらくしてから差し伸べられる救いの手。もちろんないよりはいいのであるが、出費が一段落つくまでは預金残高とにらめっこの毎日。いやなプレッシャーがあった。
【アドバイス】
手当の出るシステムがあるからといって、すぐにはもらえない。私の場合は手当てが振り込まれるまでに申し込みから1か月半ほどかかった。有給休暇が微妙に足りず、2週間分ほどが無給に。退院後極貧生活に突入するはめになり、恥ずかしながら親に援助を要請した。緊急時に備えて貯金と有休はとっておこう。
【Jさん】メニエール病(男性/当時23歳/健康保険組合)

【受給中の状況】
傷病手当金の受給期間は、2018年8月〜2018年10月の3ヶ月間です。金額は月18万円ほどです。メニエール病を発病し、自宅療養をしながら通院による治療を行いました。かかった治療費は、総額5万円くらいでした。勤務先に診断書を提出し、約3ヶ月休職をしていました。勤務先との連絡は、上司を経由して行い診断書は直接提出しました。
【受給後の状況】
復職をして傷病手当金の支給が終了しました。日常生活の変化ですが、休職前の仕事のペースに戻す事が難しかったです。日常の変化ですが、仕事復帰により日々の疲労も溜まり、メニエール病が酷くならないか不安がありました。
【デメリット・困ったこと】
傷病手当金を利用して感じたデメリットは、申請をするために会社へ提出する申請資料があった点です。休職中でも、申請書類を会社に提出する必要があり、会社との申請書類のやり取りが大変だった所がデメリットでした。
【アドバイス】
これから傷病手当金を申請し、受ける場合にはまずは傷病手当金の対象となるか確認が必要です。4日以上勤務出来なかったり、怪我や病気で勤務出来ないケースなどは受給出来るため、申請前に確認が必要です。また、申請するための書類についても事前にチェックしておくと良いです。
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