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体験談|障害者雇用(身体障害)

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目次

【Aさん】脳性麻痺(27歳・手帳1級)

プロフィール

  • 障害:脳性麻痺
  • 手帳:1級(身体)
  • 年齢:27歳(女性)
  • 勤続:1社目2か月/その後フリーランス
  • 月給:6万円
  • 応募:大学のキャリアセンター
  • 執筆:ご本人

日常生活の状況

下半身麻痺があり右手にも麻痺があります。普段は電動車いすを使用しており、入浴・更衣・排泄などすべてにおいて介助が必要です。立位は手すりがあれば数秒保つことができます。

職場からの配慮

障碍者施設で医療事務員として働いていました。全館バリアフリーになっていたためお手洗いは不自由しませんでしたし、電動車いすでの移動も不自由なく、快適に働くことができました。周囲の人もとても優しかったです。

メリット

障がいのことを包み隠さず働くことが障がいのことを包み隠さできたところが良かったです。それだけでなく、障がいの方も多かったため困ったことがあった際に相談しやすかったところも助かりました。

デメリット・困ったこと

障がい者雇用といっても求められるスピードや質は周りと変わらないものを求められるのでついていくのに苦労しました。

アドバイス

障がい者枠を探すのは、大変なので通常の就職活動時期より1年ほど前から始めましょう。企業との事前面談も密に行っておきましょう。

【Bさん】下肢障害(28歳・手帳1級)

プロフィール

  • 障害:下肢障害
  • 手帳:1級(身体)
  • 年齢:28歳(男性)
  • 勤続:2年
  • 月給:20~22万円
  • 応募:障害者支援施設の就労支援事業にて担当ワーカーより
  • 執筆:ご家族

日常生活の状況

19歳バイク事故にて胸髄損傷受傷。上肢は問題ないが体幹下部から下肢機能全廃。自宅は車椅子にて移動できるように改修済み。車も改修済みのため車椅子からの移乗、上肢のみでの操作が可能。車椅子~床の乗り降り、プッシュアップでの床上移動可能。浴槽への出入りを除き日常生活自立している。

職場からの配慮

デスクワーク中心の業務を与えてもらっている。過去にも脊髄損傷者を雇用していたためノウハウがあった模様。部屋内でのデスク位置や車椅子の回転半径を考慮したうえでのスペースを設けてもらっている。駐車場も障害者用スペースを確保してくれていて乗降の支障がない。

メリット

障害者雇用促進法における法定雇用率があるため、障害者を雇用することには職場側にもメリットがある。特に公的施設では法定雇用率を守ろうとする傾向があるように感じ、雇用側に障害に合わせて業務を調整してくれる姿勢を感じた。

デメリット・困ったこと

健常者職員との壁を感じる。上司が障害者に理解があっても同僚も同じとは限らない。障害者が業務的に優遇されていることを面白くないと思っている職員は少なくないように感じる。病院受診や尿路感染などの急な体調不良での休みを取りやすいとは言えない。

アドバイス

障害者雇用と一括りで言っても身体障害も症状が多岐にわたるため、当事者の身体機能・能力を事前に伝えたうえで、就労にあたり必要となるハード面、ソフト面での支援を職場としっかりと共有することが重要だと感じる。

【Cさん】聴力障害(29歳・手帳6級)

プロフィール

  • 障害:聴力障害
  • 手帳:6級(身体)
  • 年齢:29歳(男性)
  • 勤続:10年
  • 月給:35万円
  • 応募:家族の紹介(ツテ)
  • 執筆:ご家族

日常生活の状況

私の主人は生まれつきではなく幼い頃の大きな事故により片耳が全く聞こえないため聴力障害だと診断されました。 片耳は人並み程度の聞こえではあるものの片耳が全く聞こえないため、遠くから声をかけたり聞こえない方の耳から声をかけると聞こえていないもしくは何を言っているのか聞き取れていない状態が多いです。

職場からの配慮

業種:整備士 業務内容:車の整備・タイヤ交換・タイヤの販売・接客 会社からの配慮:なし(私の主人の場合、片耳が聞こえないだけで五体不満足の人と同じ考えと行動ができるため、障害のない人と同じ対応・配慮で働いています。)

メリット

主人は障碍者雇用で感じているメリットは特にないようです。 ただ、主人の容姿は一見障害のない人に見えてしまうことから作業中にお客さんから「聞こえてないの?」などと遠くから当たられてしまうことがあるようですが、職場の人は全員主人の聴力のことを知っているため配慮を受けながら働くことができているようです。

デメリット・困ったこと

勤続10年の主人は有難いことに現在役職が付いており、役職のない正社員よりも多く給与を貰えています。 そのためこれといったデメリットは感じていないようです。 ただ、役職が付いたことでこれまで以上に人との関わりが増え、片耳しか聞こえない主人は多くの人と関わる日は精神的に酷く疲れることに苦労しています。

アドバイス

就職や転職後、障害を持っている人は「人一倍頑張らなくちゃ」「障害者だからって思われたくない」という気持ちが強いことで主人のように精神的に酷く疲れることが多いと思います。 そのサポートをするのは家族なので、日々の中で精神面を極力疲れさせないようにしてあげることが大切です。

【Dさん】聴覚障害(30歳・手帳2級)

プロフィール

  • 障害:聴覚障害
  • 手帳:2級(身体)
  • 年齢:30歳(男性)
  • 勤続:2年
  • 月給:15万円
  • 応募:ハローワーク
  • 執筆:ご本人

日常生活の状況

両耳感音性難聴と言って、内耳の難聴です。基本的に現在の医療では治療が難しく完治するのが出来ない病気です。外耳だと中耳炎や耳の詰まりなどで耳鼻科に行けば、治ることも多いです。突発性難聴になった場合は、早急に病院に行って治療しないと行けないです。

職場からの配慮

元々、面接の時に、その事を採用担当者さんにお伝えして、自己紹介の時にその事を伝えて理解をしてもらいました。あまり人とトークを話すような仕事はせずに黙々と作業をしています。業務は仕分けとかフォークリフトとかです。

メリット

障害者雇用というのは、手帳を所持していないと受けることが出来ないので、一般の求人の人達には中々認識してもらえないのもありますし、数が少ない事から、貴重な人材とも言えるかもしれません。ある程度、配慮もあるケースもあります。

デメリット・困ったこと

耳が悪かったりすると聞こえなかったりするケースが多く2回3回聞く事はザラにあります。コミュニケーションが重要なお仕事だと難しいかもしれません。初対面の人には自分が耳が悪いことを相手に伝えて理解してもらえないと辛いかもしれません。

アドバイス

障害者雇用は自立とかを目的として企業さんが多いような気がします。求人数で言いますと、案件数はやはり少ない傾向にあります。一般の求人のお仕事が難しいと思った人は、障害者求人でインターネットで調べたり、ハローワークに行って相談したりするのがオススメです。

【Eさん】視力障害(35歳・手帳2級)

プロフィール

  • 障害:視力障害
  • 手帳:2級(身体)
  • 年齢:35歳(男性)
  • 勤続:10年
  • 月給:13万円
  • 応募:知人の紹介
  • 執筆:ご本人

日常生活の状況

生まれつきの未熟児網膜症で、斜視、弱視、視野欠損があります。眼鏡を使用しても自動車免許が取得できないので、移動は専ら自転車や、公共交通機関を使っています。 また、目が疲れやすいため、頭痛や肩こり、耳鳴りといった身体症状が頻繁に出ます。

職場からの配慮

学生時代からパソコンが好きなので、社内の書類作成や広報誌の製作をパソコンを使って、自分のペースでやらせてもらっています。 目が疲れた時や頭痛が激しい時は休憩室で休むことを許可してもらっていたり、年休も気軽に取得させていただいています。

メリット

自分の持つスキルを生かした仕事を、自分のペースでさせてもらっていることです。加えて,会社に入って働くことで、人の役に立てていると実感できるので、生きがいを感じることができています。休憩時間に会社の人と仕事以外のことを話すのも、色々と勉強になります。

デメリット・困ったこと

たくさんの社員やいるため、障害について理解をしていただけない方や、事情を知らない新入社員の方にはサボっているように思われることがあります。 また、目の疲れや頭痛が激しい時は仕事を休むことになるので、会社に迷惑をかけていると感じてしまいます。

アドバイス

最近は障害者雇用をする会社も増えていて、私の所でも三名の障害者が雇用されています。障害者を募集している会社は、障害者に対して理解がある方が多いので、業務内容や業務時間等、障害の程度に応じた対応をしてくれます。社会に貢献し、やりがい、生きがいを感じるために、一度就職を目指してみてはいかがでしょうか。

【Fさん】両下肢筋力低下(39歳・手帳3級)

プロフィール

  • 障害:両下肢筋力低下
  • 手帳:3級(身体)
  • 年齢:43歳(男性)
  • 勤続:2年
  • 月給:17万円
  • 応募:ネットで検索して、障害者枠を見つけたので申し込みました。
  • 執筆:ご本人

日常生活の状況

車の運転は、手動式の器具をつけての運転です。歩行は、T字の杖を右手に持ちつきながら歩いています。長距離、大型スーパーなどでは貸し出しの車いすを使用します。立っているとき、歩いているとき膝が伸びきらず、体力も少し弱いです。排尿はカテーテルを自分で出し入れして自己導尿をしています。

職場からの配慮

基本、事務作業です。電話対応であったり、書類整理、PCを多少のスキルでやれる仕事です。立ちっぱなしが、自分には厳しいので座ったままで出来る仕事をさせて頂いています。トイレ休憩も自由です。なので気持ち的には楽です。

メリット

自分は高卒なので、専門的な知識もなく、スキルも特にないと思います。しかし、障害者雇用の場合は職種、職場にもよるとは思いますが、高卒でも大丈夫なところが多いです。なので給料もそんなには悪くないと思います。

デメリット・困ったこと

自分の場合は、膀胱直腸障害もありますので体調面がコントロールできない事があり、仕方ないことですが休みを頂くことがあります。しかし、それは病気とかではないので有給休暇を消化していくことになります。気づいた時には、有休もなくなり欠勤、減給につながります。

アドバイス

もちろん有名企業や、大きな会社はバリアフリーから、障害者が働きやすい環境にはなっていると思います。しかし、人間関係は働いてみないとわからないものです。出来るだけ情報を集めることが後悔しないためには必要だと思います。自分の障害の情報もしっかりと伝えること。すると、気持ちは少し楽になります。

【Gさん】じん臓機能障害(46歳・手帳1級)

プロフィール

  • 障害:じん臓機能障害
  • 手帳:1級(身体)
  • 年齢:歳(女性)
  • 勤続:10年
  • 月給:13万円
  • 応募:ハローワーク
  • 執筆:ご家族

日常生活の状況

気づかぬうちに腎不全になっており、尿毒症の症状が出たことから10年前に透析導入をしました。 週に3回、血液透析を行い、食生活に十分注意をしていれば普段通りの生活を送ることができています。 現在は透析後にたまに体調が悪い日がありますが、1~2時間程度休めば回復します。

職場からの配慮

不動産系の会社の一般事務をしています。 会社からは時短勤務や、透析日の早退、業務内容も外出するものはほかの方がやってくれる等、様々な協力をいただいています。 急な体調不良で休んでも困ることのないように、仕事をシステム化してくれました。 コロナが流行してからは、真っ先に在宅勤務の体制を整えてくれました。

メリット

自分が障がい者であることを受け入れ、公的にも認めていただいたことで、無理をしなくなりました。 働き方も迷惑をかけていることや、自分だけ楽して・・と悲観的に捉えていた時期もありましたが、現在はそれもなくなり、 ある意味開き直って無理せず働くことができています。

デメリット・困ったこと

肉体的というよりは精神的に、どこか引け目を感じているところ。 障がい者割引などを自分だけ利用してはいけないということを考えてしまい、他と比較して考えてしまうところは苦労しています。 普通の業務を普通に遂行することが難しいのは自分にとっても会社にとってもデメリット。

アドバイス

会社は家族じゃないため、心ないことを言われてしまうこともあります。 でも決してさぼってはないし、病気の辛さは病気になった人しかわからない。 企業側とよくコミュニケーションを取ることと、自分にできることとできないことをはっきりとさせた上で、就職・転職活動をしてください。

【Hさん】心臓の障害(54歳・手帳4級)

プロフィール

  • 障害:心臓の障害
  • 手帳:4級(身体)
  • 年齢:54歳(男性)
  • 勤続:30年強
  • 月給:30万円
  • 応募:リクルート(本人談のため不確定)
  • 執筆:ご家族

日常生活の状況

わたしの父親にあたりますが、心臓に疾患があります。主な症状としては不整脈です。調子が良いときは普通の人と何ら変わりなく生活することができ、特に問題はありませんが、不調なときには血圧が低くなりすぎて、起き上がることもままならないです。

職場からの配慮

食品の製造業者で働いています。主な業務内容としては、コンビニなどでよく売っている、すでにカットされている野菜のサラダを商品にするため、袋詰めの作業をしています。そのほかにも、年齢が社内でも上にあたるということもあり、PL管理など経営に関わる業務もあるようです。

メリット

障害者雇用で働いている父親を見ていると、正直イキイキしているなと感じています。それが特別に障害者として雇われているから、という理由ではないのかもしれませんが、きっと本人にとっては働きやすい、良い環境なんだろうなと思います。

デメリット・困ったこと

今となっては、社員の何割は障害者の人を雇いましょうなどといったダイバーシティを尊重している労務環境が整ってきたとは思いますが、それでもまだ社会には障害者に対して偏見のようなものが残っており、親子ともども障害者雇用であることに向けられる目には冷たいものがあります。

アドバイス

障害者ということを表に出して、堂々と配慮を受けながら働くのか、その事実はそっと隠して、普通の人と同じように働くのか、難しいけど大切な選択だと思います。ひとつ言えるのは、後者を選択した場合、それなりのストレスはあり続けるであろうということです。

【Iさん】移動機能障害(55歳・手帳3級)

プロフィール

  • 障害:移動機能障害
  • 手帳:3級(身体)
  • 年齢:55歳(男性)
  • 勤続:16年7ヶ月
  • 月給:30万円
  • 応募:知人の紹介
  • 執筆:ご家族

日常生活の状況

普段の生活では足が不自由なため外出ができにくい。 バスや電車公共機関での外出が難しいので、外出する時には、福祉タクシーを利用しています。 足に痛みはないが、立ち上がりや歩くことが制限されてしまう為、歩行器を使って歩いています。

職場からの配慮

今の仕事は市役所勤務です。 職種は、地方公務員になります。業務は、住民票や戸籍謄本の発行、交付業務、児童手当申請受付から給付までの業務、所得証明書、課税証明書の交付郵送請求に関する業務、保健所での原爆被爆者健康手帳の申請から交付までの業務、健康診断など多岐に渡ります。

メリット

公務員は、原則、いろんな勤務場所へ異動があり、勤務場所も様々なところへ変わらなければなりませんが、私は、足が不自由で、障害者の雇用で、仕事をさせてもらっているので、自宅から遠い場所への異動動がないように配慮してくださっていました。

デメリット・困ったこと

障害者雇用で採用されたとしても、実際に入所してからの仕事内容は現場その方と少しも変わりませんでした。 部室の掃除や、お客さんが来られた時、お茶を出したり、みんなのお湯のみを洗ったりする夏用はありました。 足が不自由でも、私もできる範囲で、お茶出しや掃除などをしていました。

アドバイス

私がアドバイスできることは、入社してからの仕事内容を事前に知っておいた方が良いということです。 それは、障害者だから優遇されるだろうと思い込んでいて、そうではなかった場合に、困られないためです。 できたら、その職場で実際に働いている先輩の方に、話を聞かれるのが一番いいと思っています。

【番外編】精神障害の体験談

【Jさん】精神障害:統合失調症(43歳・手帳3級)

プロフィール

  • 障害:精神障害:統合失調症
  • 手帳:3級(精神)
  • 年齢:歳(男性)
  • 勤続:5年
  • 月給:12万円
  • 応募:企業のウェブサイトを通じての直接応募
  • 執筆:本人

日常生活の状況

障害の症状が酷い時は精神障害2級の手帳を所持しておりましたが、現在はお医者様から寛解という診断を頂き日常生活では特に支障を来す事はありません。通院も障害者手帳の更新時の2年に一度診断書を書いてもらう際に通院するぐらいで、日常的に通院して診察、薬の服用などは必要ない状態にあります。

職場からの配慮

コールセンター内に於いてPCを使ってのデータ入力が主な業務内容となっています。何よりも体調管理を重視する会社で、無理な勤務体制は一切な自分の体調に合わせて毎月自分でシフトを提出し、任意での出勤となっており、頻繁に面談を行って下さり、仕事上での相談などがすぐに出来る体制が整っています。

メリット

勤怠に対しての柔軟な対応は、他の企業ではあまりないかもしれません。出勤日数もシフト調整で任意で決めることが出来るので、精神的にも肉体的にも余裕を持って務めることが出来ると思います。短時間勤務から初めて、いずれは長時間勤務といった感じでのは働き方が出来るはかなりメリットだと思います。

デメリット・困ったこと

障害者雇用枠では段階別の評価制などはない為、給与面での昇給はありません。一般雇用の方に交じって一般雇用の方と同様の仕事をこなしても雇用面での待遇はありませんでした。ですので、必要以上に頑張るという事が会社としても対応に困るという感じでした。

アドバイス

まず障害者雇用で就職を目指すなら、就労移行支援などのサービスを利用し福祉施設職員などの支援をバックアップを支援を受け就職する事をお勧めします。何かあった時に企業との交渉などを支援して貰えるのは非常に心強いと思います。昇給などを望む場合は、しっかり会社内の評価制度を事前に調べておいた方が良いです。

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